自閉症児にはよくあること?スプーンの持ち方が逆さになるのを直すには
今日は作業療法士のK先生が、いくつかのパターンのスプーンを持参してくれて、息子のスプーンの持ち方をチェックしてくれた。
普通スプーンを持つときは、手のひらに乗せるようにして人差し指と中指の間に挟んで親指を添えるのだが、息子の場合は逆で、テーブルに置いてあるスプーンを手のひらで覆い被せるようにして持ち、手首ではなく腕全体を動かして、さらには口をお皿まで運んで食べるのだ。
見た目も食べづらそうだし、よくこぼすので実際に食べづらいのだろう。
前回のOTのときに話した内容に、スプーンの持ち方についても触れていたのをチェックしてくれていたようで、今日はスプーンの持ち方からの訓練となったのだ。
食品サンプルでよくあるマスカットの粒を、一つずつお皿から別のお皿へスプーンで移動するというもの。
まずはいつもの持ち方で試みる。ん、結構集中してて偉い。
スムーズに移動が完了して、今度は普通の持ち方でチャレンジ。お、苦戦している、3粒で限界を訴えたぞ。
なんだろう、手が攣りそうになるような言い回しだ。
すかさず先生はカゴの中から別のスプーンを取り出した。
一見すると普通のスプーンに見えるのだけど、よく見ると持ち手の端には唐揚げ大の丸い塊がついていた。
それをグーで握ると、どことなくスプーンを握っているように見えなくもない。
息子は苦手意識をもちながらもマスカット移動を完遂してくれた。やればできる!
このスプーンは作業療法士のK先生お手製で、ダイソーやセリアにある『おゆまる』というゴムボールの素みたいなもので丸め固めるのだそうだ。
K先生はいつもいろいろな自作品を息子のために提供してくれて本当に感謝している。
次回は我が家用のスプーンも作ってくれるそうなので、材料を持参しなければ。
スプーンの訓練の次は、白紙のA4用紙に色鉛筆でお絵描き。
黒と水色の二刀流でぐるぐるとたくさんの円を描く。
K先生「トマくん何を描いてるの?」
息子「これはブラックホールだよ」
うん、たしかにブラックホールに見える。おそらく、ゲーム マインクラフトのジ・エンドへ行くためのエンドポータルのことを言いたいのだと思う。マインクラフトの面白さをK先生に伝えたいようだった。
最近の息子は言葉もよく発して動きも活発になってきたものの、まだまだ手先の不器用さが目立つ。
K先生とも話したように、無理のない範囲で、毎日の積み重ねが大事だということが今日の学び。
帰りは幸楽苑でお子様らーめんを食べた息子。ネギは全部取り除き、とり皿に冷ましたらーめんを「おいしい」と親指を立てながら食べてくれた。オレンジジュースと炒飯は全残し。ミニらーめんを注文してくれと心で叫んだのは内緒である。
今日も頑張ったね。おつかれさま